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【2019年】東大病院で無痛分娩 (和痛分娩) 体験談と費用を公開

東大病院での無痛分娩レポ

東大病院の無痛分娩は「計画和痛分娩」

東大病院では「無痛分娩」ではなく「和痛分娩」と呼びます。

無痛分娩であっても痛みが完全にとれる訳ではないことを正しく妊婦さんに認識してもらうためだそうです。他の病院の「無痛分娩」と比較して麻酔の量が少ないという訳ではありません。

24時間麻酔医が常駐している訳ではないため痛分娩希望の場合は事前に出産予定日を決めて計画入院する「計画分娩」になります。日本国内で24時間無痛分娩対応している病院は非常に少なく、東大病院の近隣では順天堂大学が対応しています。しかし順天堂大学は無痛分娩希望者が非常に多く、受け入れ分娩数を制限しているので、妊娠が分かったらなるべく早いタイミングで分娩予約をとる必要があります。

和通分娩クラスの受講 (必須)

和痛分娩を希望する人は妊娠37週までに和痛分娩クラスの受講が必須です。クラスを受けて同意書を提出していても、直前にやっぱり自然分娩がいい!と思った場合は麻酔を使わず自然分娩にすることもできるため、選択肢として検討する方も必ず受講しましょう。

<日時> 毎月第3水曜日 16時00 分~(受付15時30分~)
<場所> 中央診療棟Ⅱ期棟 3階ラウンジ
<受講料> 2,000 円(税別)
※2019年下旬時点での情報です。最新の情報は病院へご確認ください。

両親学級の受講(任意)

東大病院の両親学級は有料で5,000円(税別)がかかります。多くの市町村区が無料の両親学級を開催しているので割高に感じますが、入院棟や分娩室の見学も含まれているので、お産のイメージをしっかりもっておきたい方は受講した方がいいかもしれません。私は東大病院の両親学級は受講しませんでした。

入院日が決まるまでの流れ

東大病院では、無痛(和痛)分娩ができるのは平日の日中だけなので、基本的には無痛(和痛)分娩を希望する人は全員計画分娩になります。(実際には大病院で麻酔科医も常駐しているため、時間外に陣痛がきてしまっても8~9割は和痛分娩できるそうです。)

外部の麻酔科医を呼ぶ小さな産科病院の場合は予定日よりも前に(=陣痛が来てしまう前に)入院することが多いようですが、東大病院の場合は予定日直前まで自然に子宮口が開いてくるのを待ってくれました。

私の場合は出産予定日の2日前に入院日が決まり、入院日は出産予定日の3日後でした。医者に入院日を告げられたら看護師さんに声をかけると入院日の注意点を書いた紙がもらえるので、これを受け取っておくと安心です。なぜならば、東大病院では会計時に次の予約時間がプリントされた紙を受け取ることができますが、入院日は診察予約ではないので次回予約が空白になってしまいます。入院日の案内に入院日を書いて受け取っておいた方が安心です。

入院当日のスケジュール

中央棟1Fで入院手続きを済ませたら産科病棟へ。入院当日は「陣痛室」へ宿泊します。東大病院の入院病棟は4人部屋が基本で半個室や個室を希望する場合は差額料金を支払う必要があります。しかし入院当日の陣痛室は全て個室です。ですので入院当日は全員個室でゆっくり過ごすことができます。

窓がないのであまり明るくはありませんが、清潔感はありました。シャンプーなどのアメニティはないため自分で用意します。ドライヤーはナースステーションで借りることができます。

■ 入院当日のスケジュール例

13:00 陣痛室入室
13:45 ~ 14:15 NST
15:00 ~18:00 シャワーを浴びてのんびり
18:00 夕食
20:00 看護師さんの検診(心拍確認)
21:00 医師の内診
22:30 子宮口拡張措置
23:15 NST
23:45 抗生物質点滴開始
0:30 就寝

(※) スケジュールは当日の急患次第でかなり変動します。本来であれば当日の夕方に医師の内診を受けられるそうなのですが、この日は急患が相次ぎ・・・結局内診ができたのは22時すぎでした。先生からは子宮口拡張措置は明日にしましょうと提案されましたが、私の希望で当日中にバルーンの挿入をしてもらったため就寝は24時を過ぎました。

出産後~退院までのスケジュール
■ 出産当日(産後0日目)

無痛分娩予定でしたが、直前に体の様子をみて自然分娩になりました。産後2時間は分娩室で安静にした後、入院病棟に移動します。最初のお手洗いは看護師さんが同行してくださり、この日はシャワーをあびることができません。赤ちゃんは新生児室で預かってくれていますが、希望すれば自室に連れてきてくれます。4人部屋で新生児なんて大丈夫なのだろうかと心配しましたが、日中は案外ほとんど寝ていて周りに気をつかうこともあまりありませんでした。22時にK2シロップを投与するとのことだったので新生児室へ行って授乳の仕方などのレクチャーを受けました。

■ 産後1日目

この日から沐浴がスタートしますが、東大病院は入院中の沐浴は2日に1回、沐浴講習は産後3日目のため、この日は看護師さんが沐浴を済ませてくれます。初沐浴を自分でできないのは残念ですが、最初は髪の毛に血の塊が絡まっていたりして洗うのが難しいそうなので、プロに任せることになっているそうです。
自分もシャワーを浴びることができます。入院セットを手配していると10時くらいに毎日新しいパジャマが配布されるため、午前中にシャワーを浴びる人が多い印象でした。共同シャワー+4人部屋に1台のシャワーがあるため待ち時間はありませんでした。ドライヤーはナースステーションで借りることができます。

■ 産後2日目

出産手当金の申請書に医師の証明が必要なのですが、書類のやりとりはこの日にしました。夕食はお祝い膳です。産後2日目までは3食自分のベッドに食事を運んでもらえるので基本的には一人で食べることになります。食堂で同日出産の人や家族とわいわい食べるのを想像していたのでちょっと寂しかったです。

■ 産後3日目・産後4日目

産後は寝不足が辛い・・と思っていたのですが、確かに夜間は細切れ睡眠になるものの日中やることもなくずっと寝ているので思いのほかしんどくありませんでした。この頃から暇だなーはやく退院したいなーと思い看護師さんに退院を1日早くできませんか?と聞いてみたところNGでした。

■ 産後5日目

検診で問題なければAM11時に退院です。

出産にかかった費用総額を公開

入院料 227,000円
分娩料 444,000円
新生児保管管理料 69,000円
産科医療保障制度 16,000円
検査・薬剤料 39,000円
処置・手当料 19,000円
その他 13,000円
聴覚スクリーニング検査料 7,800円
出産一時金直接支払 ▲420,000円
自己負担額合計 430,800円

スケジュール欄にも書きましたが無痛分娩は中止、平日の日中に自然分娩で出産したときの費用です。前日に計画入院~分娩誘発をしているため薬剤や処置費、1日分の追加入院費なども含まれています。東大病院では出産費用はパッケージ化されておらず、実際に使用した薬剤の種類や量で金額は変動します。
東大病院では「出産費用は約100万円、無痛分娩費用は別途10〜15万円必要」と案内されていたので、想定よりは安く抑えられました。都内の個人産院では個室出産で65万円が相場なのでやはり高いですが、健康なこどもを出産できたのですべてよしということで満足しています。

費用についてもっと詳しく知りたい場合は

先述の通り、東大病院は出産費用がパッケージ化されていないため看護師さんに出産費用を質問しても「100万円くらいです」というざっくりした回答しかしてもらえません。
でも病院選びで費用は大事な話なので、もう少し詳しくしりたい・・というのが本音ですよね。実は費用の一部は料金規定で公開されているのでこちらも参考になります。

■ 分娩費用

区分 分娩終了時刻 料金
平日 午前8時30分から午後5時までの間 460,000円
時間外・土日休日 午後5時(土曜日、休日にあっては午前8時30分)から午後10時までの間及び午前6時から午前8時30分までの間 540,000円
深夜 午後10時から午前6時までの間 560,000円

 

■ 無痛分娩麻酔管理料
麻酔時間 全ての時間帯で同一料金
10時間以内 120,000円
10時間超 150,000円

■ その他費用(一部)
・新生児管理保育料 1日につき 11,500円
・新生児聴覚スクリーニング検査料 1回につき 10,800円
・新生児用紙おむつ使用料 1日当たり 330円

source : 東京大学医学部附属病院諸料金規程

さいごに

出産する病院を選ぶとき、情報がなかなかなくて非常に困りました。特に山王病院や順天堂大学病院の体験談は見つかったのですが、東大病院の体験談がほとんど見つかりませんでした。この文章が東京で無痛分娩 (和通分娩) を検討している方の参考になると幸いです。

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