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複数のアイデアの深堀りをやってみた
Day3ではビジネスアイデアの規模や利益について深堀をしてみました。前回の記事ではハンドメイド品の販売を題材に深堀していましたがこちらは実現可能性が低そうなので早々に見切りをつけ、ここからは共働き向けのFPの仕事で話を進めていきます。
世の中には100万人以上のFPがいるのですが、なかなか相談先を見つけるのって難しかったりします。無料相談はたいてい保険の案内がセットになっていて保険ありきの提案に抵抗感があったり、一方で有償相談は本当に自分に合う人なのか試すことが難しかったり。
家計の情報を見知らぬ人に伝えるのってハードルが高いのに、相談してみて考えが合わなかったら別の人に同じ内容を再度伝えるのはとても労力がかかります。
実際に有償で何人ものFPに相談してみて思ったのですが、やっぱり考え方が合う人を探すのって本当に難しいんですよね。
そこで保険会社などのプロFPではなく、自分と似た普通の共働き世帯の人に話を聞いてみたいというニーズがあるのではないかと考えました。
アイデアが深まったら小さく小さく実行に移してみる
アイデアの輪郭がおぼろげに固まってきたら、机上で考えてばかりいても仕方がないので、実際にサービスとしてお客様に届けてみます。今回はTwitterで募集をかけご協力いただける方を見つけました(ありがとうございました)。
一応FP2級ホルダーなんだけど、保険会社などで本業としてやってる人じゃなくて、自分と似たような普通のワーママに家計相談してみたいって人いるだろうか?無料で家計相談を受けてみようと思うのだけどニーズあるかな?完全匿名、テキストのやりとりのみを想定しています。
— みさこ🍒共働きの家計相談 (@misako_fp) January 24, 2021
対人サービスなのでTwitterで募集してみましたが、ハンドメイド品の販売であればまずは1つ作品をつくってみてメルカリで売ってみるとかで十分だと思います。
実行に移しての学び
頭で考えるのと実行するのとでは全然違っていて、実際にお客様に届けるとなると細かいところまで検討する必要がでてきます。家計相談サービスについて検討したのは以下のようなポイントでした。
オンライン対面形式でやるのか、テキストベースでやるのか
対面形式だと多くの情報量を伝えることができますが、時間の縛りができます。副業として平日の早朝や子どもを寝かしつけた後の時間にできる仕事がいいと考えたので今回はテキストベースでの相談にしてみました。
テキストはどのくらいの回数をサポートするのか
他の独立系ライフプランナーの方のサービスはメール3往復程度の設定の方が多かったのですが、本当に3回で完結できるのか疑問に思ったため、少し多めの5往復までにしました。しかし今回ご協力いただいた方々の言語化能力が非常に高かったこともあり、1~2往復で多くは完結しました。これは実際にやってみないと分からなかったことです。
ライフプラン表を作成するところからサポートするのか、相談に回答するのか
家計管理には ① 家計の可視化 ② プランニング ③ プランの見直しと修正 の大きく3段階があると思っていて、おそらくより多くのニーズがあるのは①や②で、家計簿の付け方やライフプラン表の作成のサポートだと思います。(実際に多くの人がFP = ライフプラン表を作成してくれる人だと思っていたりします)
しかしテキストベースで家計の内容を把握するのはとても時間がかかるため、今回は自分でプランまで作成して具体的な悩みを相談してもらう形(= ③をサポート)にしました。
対象がプランニングをしたことがある、かつ悩みを言語化できる方のみに絞られてしまうため、今後どのように裾野を広げるか検討していきたいと思います。
実際に他の方にサービスを提供するのは(無料とはいえ)大変緊張しました。
しかしこの仕事すごく好きだなと思えたこと、とても好意的なフィードバックをいただけたことをうけて、このアイデアを形にできるよう練り進めていきたいと思います。